2012年3月5日月曜日

勝負する国を選ぶ③:各都市へのあてはめ。

色んな国を周る中で、どこの国に腰をすえたいかという基準がみえてきました。

おいらの生活する上でのポイント
1.ニコッとして受け入れてくれる国民性&日本人が好きか?
2.食べ物&日本食へのアクセス
3.基本的インフラ(交通やネット環境、治安など)

ビジネスをする上でのポイント
4.将来の成長可能性(人口、年齢比率)
5.既に進出している日本人数と日本人であることの優位性

この5つのポイントを総合的に考えて、インドネシアが一番好きだとと思いました。
このポイントをもとに個別の都市や国の印象を書いてみます。

【データ】
・人口:週間東洋経済2011年7月16日「6億人の消費市場を狙えASEAN」より(これアツい!)
・在留邦人数:2009年外務省 海外在留邦人数調査統計より(データ少し古いので注意)

■バンコク

◯生活面
サワディーカップ♪


生活ポイント1.2.3.を全てほぼ最高点並に満たしてる、
日本人にとって住みやすい都市


タイ料理はうまいし野菜が豊富で栄養もあるしね。

日本食のチェーン店もめっちゃあります↓
銀座さぼてん、やよい軒、大戸屋、ココイチカレー、ペッパーランチ、麺屋武蔵などなど

日本食には困らない。

地下鉄・高架鉄道(日本のODA)があって交通もOK、
ネットスピードも速くインフラも整ってる、夜一人で歩いても問題なし。

映画観は日本以上の綺麗さで、遊ぶ場所もいっぱいあるし、男女ともにオシャレなやつが多く、タイポップもノリがよくイケてて洗練されてる。

女子もきゃわいい。西洋人、日本人ともにタイ人と結婚する人は多くそういうカップルをよくみる。飲料水には日本語が書かれており、日本への信頼感も高い(最近は韓国ファッションだらけだけど…)、「日本好き!」という運転手はよくいる。

電車に乗るとアラブ人、西洋人、アジア人などなど多くの国籍の人がいるのがわかる。国際化されていて、それでいてタイの笑顔の文化が残る、理想の都市だと思う。

◯ビジネス面
ビジネスをする上では、日本人としては後発で出ていくことになるし、成長速度も相対的にはベトナム・ネシアの方が魅力がある。

タイの人口は6,813万人。ネシアの2億3000万の人口と比べるとひけをとる。在留邦人数が45,805人、バンコクは33,152人(ジャカルタの3倍)と既に多くの日本人がいることがわかる。

今後の成長のポテンシャルと既に多くの日本人がいることを考えると、思い切って飛び込むならネシアの方がいいかな。

バンコクのBTMU(三菱の銀行)。でかっ!!

■ベトナム(ホーチミン&ハノイ)
◯生活面

生活してる一般市民レベルでは、なんか愛想が良い人が少ないように感じたんだよな。

タクシーの運転手がわざと苛立ちをみせて遠回りをして高い金を要求されることが多々あったし、空港のイミグレでもワイロを要求された(空港は玄関、ほんとに大事です)。道を聞いても、買い物をしても、愛想がよろしくない。タイやネシアで見る「ニコッとする」のに慣れたからかな。

中国と同じように信頼して仲間とみなしてくれまでが大変で、仲間になった後はとことん親切にしてくれるのかもしれない。

たしかに、ホーチミンで仲良くなった現地の友達は、ほんとうによくしてくれて親切だった。深く入ると信頼できる人たちなんだろう。

「日本へのいいイメージ」はあったけど、既に韓国資本が多く入っており日本よりも韓国を感じることが多かった。
車もネシアと比較すると比率は少ない。

飯は、元フランス領だけあって、パンとケーキがうまいし、ベトナム料理はヘルシーで満足。
それにホーチミンはフランスの香りがしてオシャレな街で落ち着く街で好きだ。

治安はスリにはあうが命の危険はないそうで、ある意味幸せw

ベトナムの音楽は昔の日本の歌謡曲(東京砂漠とか)っぽくてカッコイイイメージはなかったなぁ。(タイポップとネシアポップはけっこーイケてる!)

◯ビジネス面
人口8902万人と消費市場として魅力がある。在留日本人は、ベトナムで9,468人と多くはない。

仕事現場に立ちあわせてもらったことがあるが勤勉で忍耐強く、マジメな人たちだ。この国の成長のポテンシャルは高いと思った。

良い意味でも悪い意味でも軍隊に近いイメージ。インドネシアのキラキラ(だいたい)の文化とはだいぶ違う。

社会主義という日本にすると慣れない面もあるが(Facebookが使えないし)、現在の政権は中央集権的に急速に成長戦略を進めていて新興国としてスピードある展開をしてるように思える。

カンボジアが製造拠点として注目されているし、ホーチミン→カンボジア→バンコクという回廊を通して、この地域一帯がさらに活性化する可能性も秘めている。

ただ、最近の急激なインフレの加速は大きな不安要素だ。

ハノイは交通マナーが東南アジアを周った都市で最も悪く、ソ連影響下の社会主義の暗いイメージがありあまり住みたいとは思わなかった。

だけど、ホーチミンはネオンがヒカリ、華やかだった。ホーチミンならありって思った
(ちなみに日本人の友達はハノイが断然いいといってたけど)。

■ジャカルタ
◯生活面

生活ポイントは1.が高い。愛想がいいんだよね(本音と建前があるという説もあるけどw)

一番ぼくが重要視してるポイントだ。

人がニコッとするし(日本人的な恥らうかんじもいいし)、道を聞いた時にすごい親切に接してくれる。



今マナドという都市にいるのだが、そこでは、道を尋ねるとバス代をぼくの分まで出してくれて尋ねた場所まで一緒にいってくれた。ありがとうとお金を渡してもその女性は受け取ってくれなかった。
(カナダのバンクーバーでも同じ経験ありました)


ネシアはワイロが多いと聞いてたが、最近政府も取り締まってるみたいで、まだワイロを要求されたこともないのはラッキーなのかも。

ファッションはタイに比べたら洗練されてる感じはない。グレーと黒の服装が多い。

イスラムではお酒や豚が禁止されており、娯楽という観点だとお酒がない分乏しいイメージか(外国人向けレストランではお酒を飲める場所もある)。

とはいえ、この国はロックの文化が定着していて、音楽もイケてると思う曲もある。ナイトライフではライブをやってるディスコの迫力が満点。

ネシアポップもけっこーかっこいい↓
(これThe Indonesiaって曲でスキデス)




高級ホテルや高級モールも整っており、お金があれば東京でやれてる大体のことができる。一歩外にでれば、バリ島などジャカルタの近くにリゾート地があるのは魅力的だ。

女性は目がくりっとしてきれいだな~って思うことが多かった。

ここはほんと好みによるけど、タイ・インドネシア・ベトナムで一番インドネシアの女性がキレイな人が多い印象を受けました。

ネシアのかわいいおばちゃん♪
聞くとこによるとネシアは一歩下がるような女性が多いみたい。

ジョグジャカルタでは、日本人ってだけで黄色い声をあげられて「写真取ってください」っていわれたこともあった。そういう体験がネシアファンにしてく(笑)

なお、ネシアの男性も日本人好みのやさしい男性が多いといわれている。
(バリ島には日本人女性狙いのジゴロが多くいます)

ジャカルタにいって驚いたのは、日本車が多いこと多いこと、ほとんどが日本車といってもいい。やっぱり、うれしい。ベトナムに比べると、生活消費財にしても製造品にしても全体としてまだまだ韓国よりも日本の方が影響力があるように思えた。

現地企業のCMでは、日本語のテロップがあり、日本語がカッコイイというイメージがあるのだろう。運転手さんも「日本人好き」っていってくれる人が多く、信頼も高いように感じる。
カタカナ書いてる!
















ジャカルタのモールへ行けば、バンコクにはやや劣るが多くの日本食レストランがあり日本食に困ることはない。ただ、ネシア料理なんだけど、タイ・ベトナムと比較すると甘辛く日本人の口に合わないものが多い。




治安はジャカルタは悪いといわれている(夜の一人歩きは基本的に避けている)、交通渋滞もひどく、ネットも遅い、インフラとしてはまだまだか。ただし、物価(特に人件費)は安くその点で生活がラクになることも多いようだ。

◯ビジネス面
魅力が非常にある。まず人口2億3251万人。中国、インド、アメリカに次ぐ世界で4番目の人口だ。広大な領域(日本の約5倍)で、資源もある。

バンジャルマシンって街で石炭運んでるナウ。

平均年齢も若い。その内需と資源で、リーマンショックによる世界不況に耐えることができ、世界的にも注目が集まったようだ。

インフレ率も安定している。ユドヨノ政権もユドヨノ大統領の風格そのままに安定、支持率はいまだ高い。

邦人の人口は、11,263人。

このポテンシャルを考えると、まだまだ少ない。そして、同年代でこの土地にいってる人は少ない。

今後の成長を考えると、インドネシアを知っている日本人の需要は高まると思ってる。その観点からすると、最も競合である「大学からインドネシアに来ている人」が少ないというのもぼくにとってのメリット。

大学からアメリカに行ってる人間は相当数いて、その人には言語や文化を熟知してるという点では到底かなわない。同様に、ネットで検索すればわかるが、中国も大学から留学に行ってる学生が最近は増えてるようだ。大学生の友達何人かに聞いたが、「中国留学」は聞いたことがあっても、「インドネシア留学」は聞いたことがないとのこと。

今後、この内需を狙いにより多くの小売が進出するだろうし、タイの洪水も重なり、多くの製造業も既に進出しており工場も拡張している。成長可能性があり、競合がまだ少ないという点でこのインドネシアは最も魅力があった。






懸念点としては、ネシアが内需として見られずに、ずっと中所得の国として先進国となれないこと。

ボロブドゥール遺跡。
魅力的な文化いっぱいあるよ!
ここの文化として南国的なキラキラ(だいたい)の文化があり、ずっとキラキラでいる不安がある。

「努力すれば豊かになれる」っていうような気概が必要になってくると思う。

海外から市場として「食われる」だけでなく、海外からの資本や技術を活かして「インドネシア発」のものを世界に発信していけるようになってほしい。



ネシアは歴史も文化も独自のものが多い、多宗教多民族の国。

今旅してるのも、日本にとって馴染みのないネシアのいいところをもっと知りたい、もっと日本に発信していきたいという気持ちもあってネシア中を旅してる。
ネシア〜(^O^)













■ニューヨーク、シカゴ
そもそもアメリカはそんなに考えなかったけど、いちおう住むとしたら。サクっと流し書き。

◯生活面
あんま住みたくないなーってかんじ。

やっぱり、食べ物はでかいですわ。現地の食べ物が脂っこい。初日はうまいが、1週間はきつい。テレビでみればわかるけど、こっちの人の肥満は桁が違う。

旅するまでは、もっと違うとこに注目するのかなっておもったけど、実は食べ物が重要なファクターだった。

ニューヨークは世界一だから当然日本食もあるけど、高い。
シカゴに牛角あったけど、アジアに比べるとまだまだ日本食のチェーンの進出は少ない。
初日はんまい!

シカゴピザ

それとこの国のよさでもある、自己責任ってのかみょーに住みずらいと思った原因になってる。

いいおっちゃんはいっぱいいるんだよ、陽気な姉ちゃんも、特にニューヨークは色んな人種の人がいて一括りにできないんだけどさ。

でも、でも、、

全般的にサービスが雑。

アメリカの航空会社(ユナイテッドエアー)なんて二度と乗りたくないと思った。パソコンを置き忘れた時の対応の悪さ、機内食の渡し方の品のなさ、気遣いのなさ。ひでぇ。

道聞いても、指だけで1秒で終わりとかありえないっしょ。

ただ、あくまで日本人としての主観であって、逆にいえば、アメリカ人からしたら日本の親切がうざったいってのはおもしろいとこ。

日本の地方に行ったアメリカ人が、何から何までやってくれてむかついたという話を聞きましたw

ニューヨークのインフラは整ってた。
けど、東京の方がどちらかというとバス・地下鉄・新幹線などより細かく整ってるように思えたな。

治安の面だと、ニューヨークの危険な香りはジャカルタの夜と同レベルくらいだと感じる。

アメリカでは、金髪の美女と会うことを楽しみにしてたけど、お腹がぽっこりな人が多かった。やはり食生活なのか。マリリンモンローはいなかった。。やっぱり、日本の女性は美しい。

ビジネス面では、当然世界の最先端で魅力はご存知の通り。

ただ、アメリカの成長スピードが加速度的にあがるというわけでもないし、国内外に人材が豊富にいる。

日本人として今入り込む余地は少なそうだ。アメリカで骨を埋めたいと思ってる人は世界で無数にいて、競合他者も多い。

ニューヨーク行った時、

おれココで「サンドイッチマン」しかできないわ…

とかなしい気持ちになったのを思い出しました。。

☆ ☆ ☆

と書いてみましたが、あくまでぼくの主観です。

当然、アメリカやベトナムの方が合うという人は、いっぱいいると思います。

その国があうかどうかは、足を運んで始めてわかったような気がします。
ぼくにとってネシアは足を運んで印象が大きく変わりました。

けど、どの国にもいい部分もありゃ、悪い部分もあって、けっきょくは、どの国でも嫌な部分も含めて好きになろうとすることが一番だいじなのかなぁ〜なんて思います。

海外に住むってのは、結婚みたいなかんじなのかもしれないっすね(と未婚のぼくが書いてみました)。

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