2012年3月5日月曜日

ネシアの中所得国から先進国へのと進む際の課題。

ちょー読みにくいし、ちょっとイラッとする、うざったい文章をかいてみます。

頭にあることを放出したい気分で。。

☆ ☆ ☆

「中所得のワナ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

貧富の差による格差(中所得層の不在)、産業構造の転換ができない、政治の不安定、環境問題の発生などにより、新興国から中所得国になった国が先進国になりきれないことをいいます。日経でぼくはその言葉を知ったのですが、そこでは南アフリカをあげていました。

アジア開発銀行は発表しました、「うまくいけば、2050年におけるアジアの世界におけるGDPは51%を占めますよ〜」って。「うまくいけば」というのは、つまりはアジア全体が「中所得のワナ」を乗り越えればということなんです(「うまくいかない」場合は、32%みたい)。「新興国→中所得国」になるのは、ある程度のインフラがあれば、人件費が安く、工場設置など投資が集まるので時間の問題だと思います。でも、「中所得→先進国」になるのが難しいんです。



そこを日本はやりのけた。安保闘争やら水俣病やら色んな問題はあったものの、東京オリンピックやインフラの整備、もはや戦後ではなくなりました、そして、中所得層の醸成、1次産業から2次産業へと産業構造の転換が進み、ついには、世界への輸出国となり、「Japan as No1」と呼ばれました。たしかに、「アジアの奇跡」と呼ばれてもおかしくないです。

韓国や台湾などいわゆるNIESの国も先進国になりました。サムスン、LG、ACER、HTCなど世界に発信し、GDPも増加し、もはや先進国です。(※ぼくの中の主観としての先進国の定義は、今だとipadとiphoneを電車の中で持ってる人がフツーにいる国です。ギャグのようですが、しっくりきます。これって電車というインフラがなきゃダメだし、中間層が多いことが条件だし、電車という公共機関でiphone、ipadを取り出せる治安が必要だからです。)

中国も、政治体制など特殊な部分が多く課題はあるものの、「世界の工場」という言葉は聞くことが少なくなり、新幹線(トラブりましたが…)やら、先進技術を創る立場になりつつあります。(そういや、ちょっと前にHierがSANYOの洗濯機部門を買収しましたね。)アメリカのMBAコース在籍者の中国人の人数が増えていることを考えると人材面でも情報発信への基盤は十分整っています。

新興国は、日本→NIES→中国→…その後は、そう今ぼくがいるインドネシアやベトナムです。まだ、インドネシアという国は人件費が安く、内需も十分にあり、しばらく投資は続くと思います(トヨタ投資しまくりですね、最近)。でも、懸念もあります。ついこの間、ジャカルタ近郊で人件費の値上げを求めてストライキが起こりました。ベトナムと違って、ネシアはインフレが比較的安定しているので国民が生活物資に困窮し、ストライキが頻発するとは思いませんが懸念材料です。時代の流れは速く、既にネシアよりも人件費が安いカンボジアにも投資は進んでいます。その次を見据えてか、政治の安定に伴いミャンマーへの投資も、加速度的にあがってるようです。

いよいよ、インドネシアも一人あたりGDPが3000ドルを超えて、新興国から中所得国へとなりつつあります。「中所得国→先進国」となるかはこれからのこの国にかかっています。それと、インドネシアに住むぼくにもかかってます。2050年のぼくは65才、2012年から2050年まで働き盛りです。2050年のアジアを「うまくいけば」と人ごとには言えないのかなって思ってます。

ネシアが「中所得のワナ」に陥らないためには、貧富の格差の克服や教育の拡充、インフラの整備、産業構造の転換などネシア自身の努力が必要になります。貧困慣れするのではなく、努力することで成長し課題を克服できるという姿勢も課題になると思います。加えて、ネシアの発展には先進国の助けも必要になります。先進国も現地にビジネスを展開する中で、技術を提供し、人材を育成し、現地に貢献していくという姿勢が必要になるんだと思います。先進国も中所得の国もお互いにメリットをもつ「共創」の関係を築いていくべきだと思うんです。

日本は、今後先進国を超えて、老齢化の国となります。でも、お年寄りには知識と経験があります。その知識と経験を若い国に提供していく中で、日本も元気になれると思うんです。

日本は、発展分野(つまりニーズのある分野)に投資を行う、下水や交通、建築、通信などなどインフラを輸出する、高品質の製品を輸出し、現地で工場を作り技術提供もしていく、うまい野菜を作る技術や稲作技術も輸出する、そうやって、お金をもらうし、そこで育った人材を日本で活用する。ネシアは、日本からのインフラ提供によって豊かになるし、良いものに触れることができる、技術力も付き、より高度な産業や製品を産み出すことができるきっかけになり、「発信する国」になることもできる。(ほぼ受け売りの話ですが。)

そんなことを考えながら、日本のためにも、ネシアのためにも、自分が、インドネシアの情報を日本に、逆に、日本の情報をインドネシアへ「発信」できる人になりたいと思っています。完全現地人となるのではなく、また、日本の考え方だけを絶対とするのではない、日本の感覚を持ちながら、現地のことを理解できる人になることを目指しています。

日本が車・テレビ・カメラだけでなく、アニメ・日本食・柔道・侍・桜など文化にも魅力を持ってもらえたように、この国も大自然と文化があるし、日本へインドネシアの魅力を伝えていければうれしいです。

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