2012年8月19日日曜日

「2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する」を読みました。


2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する
英『エコノミスト』編集部 船橋 洋一
文藝春秋
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日本の本屋に行った時に見つけて、衝動買いしました。
もともとこういうような未来予測系の本は好きです。

今までも、日本のシンクタンクが書いている2012年の日本、2030年の日本、2015年のIT、2100年の世界とかそんな本を読みました。

さて、今回購入した動機は8月5日発売という最新刊であったことと、欧米人が書いた未来予測の本だったからです。今までの未来予測シリーズは全部日本人が書いたものだったので興味がありました。

で、飛行機でざー読みした感想は、、

「フムフム、そうだよねとは思うけど、マジーー!?っていうガッツン感はなし」
「楽観的に書いてるのはいい!希望もてる」
「ある程度確実なことと不確実なことが、分離されて書かれていてGood。」
「きほんは欧米か!感覚が欧米人っぽい。もちろん、統計など客観的なデータだらけだけど、例示や興味分野が欧米っぽい。日本人が書いた予測の方が日本人には染みる」
「インドネシアの課題わかりつつも、やっぱインドネシアはおれが少なくとも65才になるまではアツいな。」

って感じでした。

覚えてる内容をじゃーっと書きます。
人口増加による人口配当の予測はおおきくはずれない。現在先進国と呼ばれている国でGDP上位に残るのはアメリカのみ。残りは、現在の新興国が上位を占める。超大国はインドと中国。中国は、高年齢化が進み、課題あり。インドは2050年時点では中国のような高年齢化の問題は顕在化しない。ただし、大学進学率は伸びる反面で識字率が以前として低く、今までにない発展の仕方をする。そこは課題。
・新興国が伸びるためには、労働人口(量)と生産性の向上(質)が大事。キーファクターは「教育」。平均教育期間の指標は要チェック。
・新興国の台頭で国家間の格差(ジニ係数)は狭まる。逆に国内での格差は広がる。
・日本の2050年の世界GDPに占める割合は、2%未満と激減。
・シュンペーターの理論へ=創造的破壊!働き方が変わる、知識層に富がより集まる。→富裕層向け市場は日本ですら増えてる。
・労働人口を増やすために、女性の活力が必要となる。まだまだ女性の管理職の比率は少ない。特に日本!!少なすぎ。
・グローバル化の流れはとまらないが、なんだかんだ準グローバル。出身国以外に住人の割合は一桁台の%。音楽、映画、文化も自分の国の言葉がいい。
・2050年も英語が主流。中国語は難しく、国際化しずらい。インドネシア語など第2言語は地域で力をもつ。そして、少数民族の言語は使われなくなる傾向。
・経済発展が進むと無宗教者が増える。イスラム人口は増える。主に中東の人口増加が理由。例外であるアメリカの宗教率が貧困国と似通ってるのは、社会保障が少なく不安要素が多いから。
・夏に北極は海になる!渡れる。資源ほれる。
・防衛費は減少→社会保障費かさばりますから。技術の拡散、冷戦構造と異なり、隣国同士の核紛争のリスクあり。

各章ごとに、要約があるので、そこ読めばおおまかな内容は把握しやすいと思います。

<インドネシアにフォーカス>
インドネシアでありがたいのは、スハルト時代に人口抑制が機能していて人口バランスがいいこと。そこが中国と違う。識字率も30代までだと100%に近い。そこがインドと違う。その点はとってもポジティブ。

課題は発展の仕方かな。技術力の蓄積、生産性の向上、金融も含めてインフラなどなど。そこは不確定要素。本に書いてたように根本は教育なんだろうね。特に今後は高等教育、専門教育などが課題。

☆ ☆ ☆
やっぱ、予測シリーズおもしろいっす。
特に、2100年とかの予測シリーズとかは、「車は太陽光で動いて、走れば走るほど酸素を出して環境にイイ!」とか、ワクワクしてオススメです。

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